須山建設株式会社 内山 洋平
1.はじめに
近年、排水性舗装は、走行の安全性・快適性や騒音低減などの理由により、多くの道路にて使用されいる。
その一方で、排水性舗装は、一般的なアスファルト舗装に比べ、施工が難しく、一歩間違えれば舗装の劣化が著しく早くなってしまう舗装である。
今回は当現場で実施した、路肩の排水性舗装の施工方法の工夫について発表致します。
2.工事概要
- 工事名
- 平成27年度防災・安全交付金(国・舗装修繕)事業 (国)257号舗装修繕工事(葵東工区)
- 工事箇所
- 浜松市中区葵東一丁目地内
- 発注者
- 浜松市 南土木整備事務所
- 工期
- 平成27年11月18日~平成28年3月17日
- 工事内容
3.問題点
(1)合材の温度低下
基層路肩部の排水性舗装は、施工幅300mmになるので、排水性合材の敷均しが、人力施工になる。冬季施工ということもあり、合材の温度が低下し、所定の締固め密度が出ない可能性があった。
(2)施工時間の短縮
当工事路線は浜松市の主要道路であるため、規制時間内に道路を、確実に開放しなければならなかった。そのため、施工時間を短縮できる工夫が必要であった。
4.問題点の解決策と実施結果
上記の問題点を解決するために、基層(路肩部)の施工方法について検討を行いました。排水性合材を敷均す作業を、人力施工から機械施工に変更すれば、合材の温度低下も防げ、施工時間の短縮にもなると考え、路肩舗装合材供給機を使用した。
この機械を使用することにより、合材敷均し時の温度低下を最小限に抑え、規格値以上の締固め密度を得ることができた。また、合材敷均し速度も人力に比べ約2倍程早くなり、施工時間が短縮ができ、規制時間内に道路開放を行うことができた。
5.おわりに
今回の工事では、人力作業で行う路肩舗装を、機械にて行い、作業効率を向上することができた。今後も新しい機械を現場で積極的に取り入れて、建設業界の人手不足に対応していきたい考えである。