静岡県建設部と意見交換をさせていただくための技術懇談会が、本年は6月30日、静岡県建設業会館で開催されました。
竹村会長より、今後の舗装協会の活動についての提案として、意見交換会を本部及び各支部での開催としたい旨、ワンデーレスポンス対応を積極的に推進していきたい旨、静岡県建設部と当協会が協同し、例えば道路舗装の長寿命化に関する基礎データ資料の作成等を実施したい旨の3件を提案しました。以上3件について、県側からは賛同する趣旨の意見をいただきましたがワンデーレスポンスについてはメールを活用し、発注者任せでなく業者側からも代替え案等提案して早期解決に努めてほしいと要望がありました。
各議題では、材料・品質・発注方法・工期・変更協議・設計価格・設計計上・設計図書と現場の不整合・その他9項目について12の観点から、具体的質問(要望)が行われ、活発な意見交換がされました。この中で「再生砂」及び「再生砂が設計計上されている工種」が話題となりました。協会側からは、①最近透水性舗装のフィルター材や地下埋設物の埋め戻し材(管巻材)に再生砂が計上される例がある。②再生砂は現在、市場では供給量は少ないものの、様々な原材料を用いた再生砂が流通している―という現状を説明しました。しかし、使用されている原材料によっては、凝結して不透水層を形成し機能不全を起こす可能性がある、また環境基準を超える有害物を涌出する可能性もある―などの懸念を示しました。
このため、県側から「再生砂特記仕様書の策定を検討する。」との表明がありました。
静岡県建設部出席者
- 静岡県建設部建設支援局技術管理室長
- 内田 賢様
- 静岡県建設部建設支援局技術管理室主幹
- 芹澤 郁雄様
- 静岡県建設部建設支援局工事検査室長
- 髙木 延様
- 静岡県建設部建設支援局工事検査室検査監
- 大塚 亜弥彦様
- 静岡県建設部道路局道路保全室長
- 日吉 敬郎様
- 静岡県建設部道路局道路保全室舗装係長
- 平井 一彰様