28プラントでクロスチェックを実施
平成29年11月初旬より開始した本年度のクロスチェック試験ですが、その書類審査時の工場責任者ならびに品質管理担当者へのヒアリングとして、今回は次の2点について実施しました。
- アスファルトについてのリスクアセスメントの実施状況。
- 品質管理データの合材協会としての規格値の設定にあたって。
リスクアセスメントについては本年(平成30年)7月より義務化されることになっており、一昨年のアスファルト混合物についてのSDSの制定時に、併せて実施済みのプラントもいくつか見受けられましたが、今回は県内28プラント全てに周知していただくことと、既に実施されているところを参考にさせていただくことを目的として実施しました。
規格値の設定については、昨年より全プラントで実施していただいている、日常管理試験データ処理の統計的手法を一歩前進させ、静岡県アスファルト合材協会としての品質規格値(管理限界値)の設定し、日常管理データを標準偏差等の統計的処理を併せて行うことにより、書類審査時に活用することができ、また、第三者が見たときに大変判断しやすいものとなると考えており、現在各支部で、是非を含めての調整をしていただいております。
また、本年度も書類審査関係では、作業標準・教育訓練・作業打合せ等を記録した帳票類、ならびに製造工程・品質管理関係等の帳票類についても問題のあるプラントもなく、また、立会試験結果についても、試験値の立会時と自社試験との差があるところが若干見られましたが、異常値と判断されるものは見受けられず良好であったという印象でした。
最後に、本年もクロスチェック試験を実施するにあたり、静岡県道路保全課の皆様をはじめとして、静岡市技術政策課・浜松市技術監理課の両政令市の方々、ならびに舗装協会、砕石業組合の多くの方々に、貴重なお時間を割いてご参加頂き、また貴重なご意見・ご指導をいただきましたことに、あらためてお礼申し上げましてまとめとさせていただきます。