3団体会員など250名が参加
平成21年度舗装技術発表会は平成21年6月24日アクトシティ浜松コングレスセンターでご来賓をお招きし各官庁の技術職員や舗装・採石・アスファルトの3団体会員による総勢250名にて開催されました。
開会の言葉のあと、技術発表に先立ち竹村会長が挨拶、来賓各位に対する謝辞に続け、業界を取り巻く社会環境の変化に対応していく必要性を説きました。さらに道路舗装においても例外ではなく長寿命化・環境対応など、時代の変化を的確にとらえ社会ニーズや政策実現のためによりいっそうの技術の研鑚に励むべく協会あげて努めると力強く表明をしました。
続いて、浜松市土木部長の松井充様より ご挨拶をいただきました。
松井様は浜松市政全般とりわけ道路行政に関しての当協会の理解・支援に対する謝辞とともに、平成19年度から政令市に移行したことにより、浜松市で管理する総道路延長もおよそ8,500km・管理橋役6,000橋と政令市の中ではもっとも長い道路管理延長・もっとも多くの管理橋を有することになったと話されました。
また、地方財政が困窮を極める社会情勢の中でインフラ整備に対する事業の取り組みは、新規事業の抑制など「選択と集中」がますます重要となり、より一層の創意工夫が必要となると話をされ、浜松市における道路舗装などの維持管理においても効率性・安全性の確保や環境への配慮とともに戦略的な管理体系の確立が強く求められており、現在舗装等公共土木施設の長寿命化への取り組みを推進していると話されました。そして最後に、「道路舗装協会」の高度な技術力に期待し、より一層の官民一体となった連携を図っていきたいとのお言葉をいただきました。
その後、会員による技術発表・官庁発表会に移りました。発表会の順序・会社名・発表者名は以下のとおり。
技術発表
- 路面切削機による作業日数短縮について
- ㈱海野建設 関 信吾・海野 裕一
- 溶融スラグを加熱アスファルト混合物細骨材に用いた試験舗装の供用性
- ㈱エコワーク 山田 稔弥・片岡 正宏
- 山間地における凍結抑制舗装
- ㈱鈴木組 堺 喜治・渡辺 登
- 新技術QPR工法”急速舗装修繕工法”の検討~施工
- ㈱中村組 江塚 英市
官庁発表
- 「舗装アセットマネジメントにおける予防保全効果の効果検証」
- 静岡県建設部道路局道路保全室 平井 一彰様
- 「国道150号子安交差点改良社会実験」
- 浜松市土木部道路課 磯部 篤様
発表会終了後技術発表4件の中から、審査の結果「溶融スラグを加熱アスファルト混合物細骨材に用いた試験舗装の供用性」を発表した㈱エコワークの山田稔弥氏・片岡正宏氏を最優秀賞として選出し表彰しました。