東・中・西各支部にて技術懇談会を開催
袋井・浜松土木事務所
西部支部では、令和5 年11 月13 日に袋井土木事務所3 階大会議室にて交通基盤部職員14 名、協会員13 名の参加で実施しました。特にL 型止水テープ・舗装版取壊し工及び中温化合材について多くの議論を交わし、今後の対応・対策等について意見交換を実施しました。
実際の現場では、情報共有システムの普及により、受発注者担当者の会話による話し合いの機会が減少しており、お互いの信頼関係を築き上げていくことが難しくなってきているなか、このような対面での話し合いの場は継続していくべきと改めて感じました。
議題終了後、フリートークの時間を設け、直近の舗装に関わる話題についても議論を交わしました。
議題内容
①適切な設計について
②変更について
③施工管理について
④その他
島田土木事務所
中部支部では、9月22日に島田土木事務所会議室にて、島田土木事務所職員11 名、中部支部協会員11名の参加により、令和4年度完成工事アンケート結果に基づき対面にて以下のとおり意見交換を実施しました。
議題内容
①発注図書・積算に関する問題点・要望点・提案事項
②協議・変更に関する問題点・要望点・提案事項
③発注者に関する問題点・要望点・提案事項
④工事検査・工事成績評定に関する問題点・要望点・提案事項
⑤その他の問題点・要望点・提案事項
⑥発注者からの要望・意見
⑦舗装協会より技術発表会の内容説明紹介他
アンケートによる建設業の現場の実情を入札・着手・施工の流れで確認でき、より良い意見交換の場になりました。また、2024年働き方改革についても、立場の違う中で忌憚のない意見交換ができ今後の舗装工事を見つめ直すよい機会となりました。
実際の現場では、情報共有システムの普及により、受発注者担当者の会話による話し合いの機会が減少しており、お互いの信頼関係を築き上げていくことが難しくなってきているなか、このような対面での話し合いの場は継続していくべきと改めて感じました。
沼津土木事務所
沼津土木事務所との技術懇談会は、感染症拡大防止対策のため、対面による懇談会は中止となり、書面により回答を戴くこととなりました。
【質疑内容】
①工事中止協議について
他所管の許可が得られていない工事の中止協議への対応、及び許可未遂工事の発注は延期してほしい。
②シール材注入工の管理項目について
特記仕様書の管理方法の内容や検査項目が明確でなく、監督員の指示もはっきりしないので、明記してほしい。
③施工面積の少ない舗装工の歩掛について
橋面舗装のように施工数量の少ない工事の場合には、施工数量に応じた歩掛を適用してほしい。
④監督員の引継ぎ後の対応について
年度跨ぎ工事において監督員の変更が生じた際には、工事停滞を招かない引継ぎをお願いしたい。
下田土木事務所
下田土木事務所との技術懇談会は、対面にて7 月25 日に実施しました。土木事務所10 名、協会側5 名の出席で、舗装工事に関する下記の議題について懇談しました。
議題内容
①舗装補修業務委託での使用するアスファルト合材について
②提出書類の簡素化について
③情報共有システムの期限切データの閲覧について
④夜間工事の今後の実施傾向について
⑤交通誘導員(支払い、担い手不足)について
⑥1 日未満で完了する作業の積算適用について
⑦現場条件による施工性優先工法の採用について
⑧舗装の土工における掘削の積算基準について
静岡県交通基盤部との技術懇談会
静岡県交通基盤部との技術懇談会を12月22日、静岡市内で開き、「適切な設計について」「設計積算に関する事」「工事成績について」「ICTについて」の項目で質疑を交わし、最後に働き方改革などにいてフリーディスカッションを実施しました。
最初に松浦会長が挨拶し、「この意見交換の場が発注者様に意見を届けられる機会であり大変貴重な時間ととらえています。また、舗装の技術以外に、2024年働き方問題や担い手の確保に関しては、私たちだけで解決はできません。発注者のご理解・ご協力を得ながら、私たちで出来ることを実施していくことで相乗効果として実を結ぶと思いますので、今後ともご協力をお願いしたいです。」と述べました。
県からは栁原技術調査課長、影嶋工事検査課長、西原道路保全課長ら6名が出席し、協会からは正副会長と支部長ら11名が出席しました。
議題内容6項目は以下の通りです。
①防水工(L型止水テープ)の施工について
舗装の施工継ぎ目は供用に伴い幅が広がり、そこから水が浸入することで破損が急激に進み、舗装の寿命を縮めることが分かっていて、令和3年度より舗装の長寿命化を図るため実施している。
L型止水テープの歩掛変更等の検討については、L型止水テープの施工方法の具体な内容についてお聞かせいただき、必要に応じて、施工パターンごとでの歩掛変更等を検討していく。
②交通誘導員の積算と実勢単価の乖離について
交通誘導警備員の単価は、実際に払われた賃金等を調査し国が毎年公表しているものであるため、県独自に見直しを行うことはない。なお、設計労務単価は、労働者に支払われる賃金であり、警備会社に必要な諸経費等は含まれてなく、警備会社に必要な諸経費は間接費の中で積算しているのでご留意願いたい。
③舗装業務委託工事の経費について
委託業務は、通常の工事と比べ管理等の性質が異なることから、県独自の経費率を用いて業務発注している。近年の建設コストの上昇、諸経費率改定等の状況を踏まえ、引き続き見直しを検討する。
④適正な工事成績評定について
評定は、適正な評定のため検査員、監督員の複数体制により実施している。今後も現場の努力が評価につながるよう検査員、監督員等の研修を継続する。
〇2024働き方問題について(夜間工事について)
夜間工事は、交通管理者である警察と協議の上、交通安全上必要がある場合等に実施している。官民交えて2024問題等への対策を考えていく必要があると考える。
〇舗装の長寿命化について
再生合材は、廃材の適正処理、有効利用を図ることを目的にN4交通以下の路線で使用している。再生合材を使用してから40年程度経過し、舗装発生材は繰返し再生され劣化が進んでいることが懸念される。新材合材と再生合材の経年劣化の検証や廃材の需要と供給のバランス等も踏まえ、再生合材適用方針の見直しを検討する。
静岡県交通基盤部出席者
- 静岡県 交通基盤部 建設経済局 技術調査課 課長
- 栁原 一貴様
- 静岡県 交通基盤部 建設経済局 工事検査課 課長
- 影嶋 圭司様
- 静岡県 交通基盤部 建設経済局 工事検査課 技監
- 谷澤 善之様
- 静岡県 交通基盤部 道路局 道路保全課 課長
- 西原 宏昌様
- 静岡県 交通基盤部 道路局 道路保全課 維持舗装班 班長
- 戸井口 芳輝様
- 静岡県 交通基盤部 道路局 道路保全課 維持舗装班 主査
- 平井 良房様