クロスチェック

2025年度

令和7年度(2025年度)のクロスチェック審査について

令和7年度のクロスチェック審査は静岡県内の26工場を対象として、11月4日に西部地区から書類審査をスタートしております。
審査チェックシートに基づいた作業標準書をはじめとする必要な書類の確認、配合設計ならびに混合物の基本データや品質管理書類の確認、混合物の計量値と目視確認(試料サンプリング)等、書類関係および混合物の製造工程に関連する項目では、全ての工場において不備はありませんでした。

しかし、アスファルトプラント定期点検検査の書類関係では、二つの工場から不手際が発生した件についての謝罪と対応に関する詳細な報告を受けております。
前任者からの業務の引き継ぎ不足や工場内での事前準備の不備が要因とのことで、対応済みの案件ではありましたが、今後は工場内の問題だけに留めずに合材協会へ報告し、情報共有・水平展開を行うことで速やかな対策を立案し、再発防止についても手順の周知徹底から対応を行いたいと考えます。
プラント設備の不良が原因となり混合物の出荷停止処分となった場合、工場の運営に支障が出るだけでは無く、道路舗装工事に関係する多くの方々に影響を及ぼす最悪な状況に陥りますので、工場では常にそれを念頭に置いて、品質責任の重責を理解して啓発をしなければなりません。

11月27日からは、審査時にサンプリングした混合物の性状確認試験を各地区の担当工場の試験室(東部4工場、中部2工場、西部4工場)で実施しております。
全体の試験結果からは、規格外となる数値や自社と担当試験室間での試験値の大きな差異ならびに乖離は見受けられないため、全ての工場において混合物の性状が安定しているとともに、試験機器や試験者による誤差の影響も少ないことが推測され、正確な試験が実施されていることが判断できます。
しかし、令和4年度から設定している協会の目標値に対しては、安定度とフロー値のデータが目標範囲の境界付近に散見されるので、該当する工場に対しての管理方法の確認や助言等を行い、来年度に向けての改善を促し、その状況を審査時のチェック項目の一つとして検討できればと思います。
混合物の性状確認試験は中部地区の12月11日が最終日となり、試験終了後には各支部からの実施報告による反省会を行い、クロスチェック審査の全工程を無事に終了しております。

なお、今年度の審査内のヒアリングでは、合材工場に従事している方の年齢層を調査しております。
これは以前から人手不足と高齢化が業界で話題になることが多かったためですが、結果的に平均年齢は48.5歳となり、50歳以上のベテラン層が全体の50%以上を占めていることがわかりました。
現在から10年が経過すれば大半のベテラン層が引退することになりますので、各工場が若年層の人材育成を積極的に進めなければならない時期にあると思われます。
同様にクロスチェック審査につきましても、過去からの知識や多くの技術を継承すること、新しい技術を取り入れて内容を活性化させることが必要な時期であり、今後も静岡県独自の自主品質管理制度として継続するためにも、更なる進歩と発展を目指すことが急務であると考えております。
最後に審査へのご指導ならびにご協力を賜りましたアドバイザーの皆様に深く感謝の意を表するとともに、これからも静岡県アスファルト合材協会の活動にご理解をいただければ幸いです。

静岡県アスファルト合材協会 技術委員長 佐藤千速