県技術懇談会

2025年度

東・中・西各支部にて技術懇談会を開催

袋井・浜松土木事務所

西部支部では、2025年10月27日に静岡県袋井土木事務所大会議室にて袋井・浜松土木事務所職員14名、協会員12名の参加で実施しました。
意見交換会では、工事規模や現場条件に応じた積算方法や、公共工事の低炭素化についての取り組みについて議論を交わし、今後の対応・対策や将来的な展望について意見交換を行いました。また、担い手確保・育成についての取り組み状況についての情報共有も行い幅広い内容での意見交換を行いました。

【議題内容】
① 適切な設計について 4項目
② 変更について    1項目
③ 施工管理について  1項目
④ 評点について    2項目
⑤ その他       5項目

島田土木事務所

開催日時:2025年9月26日
場所:島田土木事務所会議室
参加者:島田土木事務所職員11名
    中部支部協会員12名

①発注図書・積算
・設計図面と現地状況の不一致
・施工条件未明示および夜間工事における積算と実態の乖離
・設計図最新化、条件明示、協議対応の必要性
②協議・変更
・設計変更・契約変更対応の遅延
・早期変更処理の必要性
③発注者対応・書類
・材料承認書類および測量結果回答の遅延
・書類簡素化および早期対応の必要性
④工事検査・工事成績評定
・工種の少ない舗装工事における評価の難しさ
・創意工夫、生産性・安全性向上取組の評価
⑤その他
・変更契約時期に関する認識整理 ・継目処理、L型止水テープ設置による工程増加およびコスト乖離

本会議では、アンケート結果を基に、発注から施工・検査までの課題を具体例を交えて共有しました。
対面での意見交換を通じ、相互理解と信頼関係の大切さを改めて確認しました。
今後も協会として現場の声を整理・発信し、舗装工事の品質確保と施工体制の維持に向け、関係機関との連携を深めていきます。

沼津土木事務所

沼津土木事務所との技術懇談会は、まとめたアンケート結果による下記要望事項ついて、書面により回答を戴くこととなりました。

【要望事項】
① 見積もり単価採用設計書への見積参考資料の確実な添付
② 工事内容に適合した歩掛の採用
③ 発注時点の現場状況を確実に反映した当初設計書の作成
④ アスファルト混合物の単価(公表・見積)採用における統一
⑤ 舗装修繕工事における変更事項への対応を考慮した予算の確保
⑥ 工事図面作成費の設計計上基準の教示と作成枚数の変更対応
⑦ 既存舗装におけるL型止水テープ使用歴の設計書記載
⑧ 実勢単価より低い止水テープ設置工歩掛の見直し
⑨ 大型ダンプ不足による工期の平準化、延長等への柔軟な対応
⑩ ダンプ運転手不足対策としての夜間工事における合材運搬費の設計計上
⑪ 労働環境改善や早期交通開放対策としての中温化合材の設計計上
⑫ 残土量算定における「ほくした土量」による換算値の適用
⑬ 同じ舗装面積であっても、異なる品質管理基準(密度)と出来形管理基準(厚さ) の採取コア数の統一

下田土木事務所

下田土木事務所との技術懇談会は、対面にて9月6日に実施しました。土木事務所8名、協会側5名の出席で、舗装工事に関する下記の議題について懇談しました。

① 舗装工事の安定的発注の継続について
② 今後の改質合材単価決定方法について
③ 現場状況に応じた舗装構成の設計について
④ 切削オーバーレイ工の立会い数の削減について
⑤ 熱中症救急搬送の事故扱い免除について
⑥ 道路等包括管理業務委託の運用地域の拡大について
⑦ L型止水テープ施工による工事進捗低下について
⑧ シール材注入工における当初設計設計からの施工内容(施工位置、施工数量)の明確化について
事務所からは、「実態を踏まえた工事発注に繋がるよう、さらなる実情や意見を聞かせて欲しい」等の回答がありました。

静岡県交通基盤部との技術懇談会

静岡県交通基盤部との技術懇談会を12月23日、静岡市内で開き、設計積算について・工事評定について・維持修繕工事についての項目で質疑を交わし、最後に夏季施工歩掛の見直し案やアスファルトプラントの存続が厳しい状況などについてフリーディスカッションを実施しました。
最初に中村会長が挨拶し、「昔からこのような意見交換の場があり、大きな問題については発注者様に意見を届けられ、おおまかには解決しているが、これにより歩掛の乖離等のより細かな問題が浮上している。2024年働き方問題や人手不足、資材の高騰に伴う設計と実際の乖離等多くの問題があり、このような発注者との技術懇談会の重要性がより一層高まっている。この懇談会を通じてよりよい舗装技術の向上と、県民に安心安全な道路の提供をしていきたいです。」と述べました。
県からは増田技術調査課長、土屋工事検査課長、川口道路保全課長ら7名が出席し、協会からは正副会長と支部長ら11名が出席しました。

議題内容7項目は以下の通りです。

①継ぎ目処理およびL型止水テープ設置に関する積算単価の見直しについて
L型止水テープの貼付けについて、実際の現場条件と歩掛が合わない場合は監督員に実態を言っていただき、協議をしてください。舗装撤去時に止水テープの分離作業や最終処分の費用についても実際にかかる費用について監督員と協議をしてください。
②独自歩掛採用の件
L型止水テープ設置条件での舗装施工歩掛調査は行っていないのが現状です。本来は発注段階で発注者側から20~30mづつやりなさいと条件明示できればいいのですが、実際はそれを判断している時間が無いのが現状なので、施工業者さんに協力して頂きたい。例えば、入札前に質疑で舗装は20~30m/日しか出来ない事が予想される場合、その都度協議可能か質問を挙げてみたらどうか。
③舗装業務委託の重機回送費の記載について
明確な単価表を設定してほしいとの事ですが、すべての条件を網羅した単価表となると膨大な量になり、そこから該当のものを探すのも大変になるため、単価設定でなくその都度見積による協議として頂きたい。
④舗装業務委託の休日夜間の緊急対応について
昨年度に夜間・休日等の労務費補正がされた単価を単価表へ追加することを検討するということで道路保全課に確認しておりますが、今年度の契約には反映されておりませんでした。今年度は反映できていませんでしたので、確認しましたら来年度には反映できるとの事です。
⑤工事評定項目の見直しについて
令和4年度に出した通知で総括監督員の評定の中に維持修繕工事で規模が小さいものについて加点できる箇所があるので維持修繕工事については評点を上げられる要素があるが、他の土木工事との関連からすべての小工事に同様な事ができるわけではない。小規模な舗装工事については評点に補正係数を付けるのはどうかとの意見もあるが、補正係数については一般の土木工事との兼ね合いもあり難しい。また、舗装工事の維持修繕については完成時の評定点を付けないで合格不合格だけという事も皆さんの総意があれば検討していくことは可能です。なお、維持修繕の委託の点数は経審の点数や業者平均点には影響しないことを建設業課にも確認しております。また、本日の議論内容について、今後の検査監会議に反映し、評価をなるべく均一化できるようにしていきたいと考えております。
⑥道路維持工事について
道路維持工事については、既定予算の中で緊急性等から優先順位をつけて対応しているところです。予算の担保がある範疇での適正な指示をするよう土木事務所へ周知するとともに、緊急性に応じた予算の変更等については柔軟に対応してまいります。
⑦舗装版破砕の設計について
切削機で施工したほうが早期供用できるなどメリットはあることは理解しますが、舗装版取り壊しで施工できる現場もあります。切削に変更する場合は、通知に基づき、現場条件を十分考慮した上で、変更協議の対象とするか承諾とするかは見極めます。
〇夏季時期の施工歩掛の見直しについて
サマータイムの考え方もあるため、舗装工事では早朝は厳しいが、夜間手前の夕方に施工してみてはどうか。今後は歩掛調査などにより実際の歩掛を反映していければと思う。それまでは現場改善費等で対応する他ない。中温化合材の使用については、共通仕様書に記載はありますが、設計で反映するかについては検討中です。
○アスファルトプラントの存続がこのままでは厳しい件について
どこも少ない中で正直少ない予算をバランスよくさせていただいているところです。例えば下田土木だけ熱海土木だけ集中してやろうかというわけにもいかないかなと思っています。枠を増やすという要望活動を引き続き実施して行きたいと思いますのでみなさんにもご協力願います。

静岡県交通基盤部出席者

静岡県 交通基盤部 道路局 道路保全課 課長
川口 貴弘様
静岡県 交通基盤部 道路局 道路保全課 維持舗装班 班長
佐野 裕庸様
静岡県 交通基盤部 道路局 道路保全課 維持舗装班 主査
長谷川 学様
静岡県 交通基盤部 建設経済局 技術調査課 課長
増田 慎一郎様
静岡県 交通基盤部 建設経済局 技術調査課 技術調査班 班長
牧野 忠広様
静岡県 交通基盤部 建設経済局 工事検査課 課長
土屋 守廣様
静岡県 交通基盤部 建設経済局 工事検査課 技監
藤本 拓也様