28プラントでクロスチェックを実施
本年のクロスチェック書類審査時には、例年のチェックシートの審査事項と、工場責任者ならびに品質管理担当者へのヒアリングとして、昨年のヒアリングのフォローアップとして、下記の2点について実施しました。
- アスファルト混合物についてのSDS(Safety Data Sheet)の各プラントのその後の対応状況
- 日常管理試験データ処理の統計的手法についての進捗状況
SDSについて昨年の審査時では、県内の28プラント中約80%にあたる22プラントが対応済み、未対応の6プラントについては作成過程であることを確認しておりました。本年の審査では、全てのプラントで作成がされており、顧客への配布も済んでいるところも数多く見受けられました。
統計的手法については、昨年の段階では、28プラント中19プラントが未導入または試行的導入という状況でしたが、本年は全プラントで導入していただいておりました。まだまだその理解度、運用方法には温度差があるのは否めませんが、この方法を継続することにより、自社で出荷している製品の品質特性を把握し、より良い製品を作ることに寄与するものと考えております。
また、静岡県アスファルト合材協会としての品質規格値(管理限界値)の設定を検討しており、将来的にクロスチェック審査事項に盛り込むことができたらと考えております。
書類審査関係全般については、作業標準・教育訓練・作業打合せ等を記録した帳票類であるとか、製造工程・品質管理関係等の帳票類も問題のあるプラントもなく、また、立会試験結果については、試験値の立会時と自社試験との差があるところが若干見られましたが、異常値と判断されるものは見受けられず良好であると考えられます。
最後に、本年もクロスチェック試験を実施するにあたり、静岡県道路保全課の皆様をはじめとして、静岡市技術政策課・浜松市技術監理課の両政令市の方々、ならびに舗装協会、砕石業組合の多くの方々に、貴重なお時間を割いてご参加頂き、また貴重なご意見・ご指導をいただきましたことに、あらためてお礼申し上げましてまとめとさせていただきます。