現場研修会

平成24年度

情報化施工の現場研修会実施

今年の現場研修会として、中部支部主催で6月29日に「建設ITC現場研修会」が実施されました。場所は島田市牧之原切山にて(株)エコワークさんの舗装工事現場で、技術者13名参加での研修会となりました。

近年、測量機器・通信機器・コンピューターの技術が発達した事により、今まで出来なかったリアルタイムでの位置観測が出来るようになってきました。国土交通省は08年3月「施工管理データを搭載したトータルステーション(TS)による出来形管理要領(案)」を策定し、公共工事の品質確保や施工効率の向上に寄与する情報化施工を推進しています。

今回は、モーターグレーダーを用いた舗装路盤作業時におけるマシンコントロールおよび出来形管理システムを導入している現場にて研修会を実施し、協会員の技術力向上に一役になっています。

情報化施工のメリットは下記のとおり

①施工効率の向上

熟練オペレーターの力量に頼らなくても、一定の効率的施工が可能となる。

②作業人員の省力化

丁張、センサーロープなどの準備、設置作業および施工時の丁張検測作業が大幅に省略できる。

③安全性の向上

路盤整形作業時において、検測作業(糸持ち、検測員2~3名)が軽減されるので、作業エリア内での人と重機の接近、混在が回避できる。

④仕上がり精度の向上

丁張りによる線管理に対して、連続した面管理が可能となり精度の向上となる。

⑤コスト縮減

従来工法より現場作業時間が大幅に短縮でき、人件費・現場経費のコストダウンができる。