東・中・西各支部にて技術懇談会を開催
袋井・浜松土木事務所

西部支部では、2024年11月20日に浜松総合庁舎1大会議室にて袋井・浜松土木事務所職員13名、協会員12名の参加で実施しました。
意見交換会では、施工時に大きな変更協議が発生しないように考慮した詳細設計や、ICT施工時の加点の是非、情報共有の活用促進について議論を交わし、今後の対応・対策について意見交換を行いました。また、担い手確保・育成について、現段階の取組状況や今後の対応についても議論しました。
【議題内容】
①適切な設計について 5項目
②変更について 1項目
③評定について 1項目
④その他 4項目
島田土木事務所

開催日時:2024年9月18日
場所:島田土木事務所会議室
参加者:島田土木事務所職員11名
中部支部協会員11名
①発注図書・積算に関する問題点・要望点・提案事項
②協議・変更に関する問題点・要望点・提案事項
③発注者に関する問題点・要望点・提案事項
④工事検査・工事成績評定に関する問題点・要望点・ 提案事項
⑤その他の問題点・要望点・提案事項
⑥発注者からの要望・意見
⑦舗装協会より技術発表会の内容説明紹介他
アンケートに基づいて現場の実情を把握し、入札から施工に至るまでの流れについて有意義な意見交換が行われました。情報共有システムの普及で対話の機会が減る中、対面での話し合いが双方の信頼関係を築くために重要であると再確認できました。施工体制の維持に関して、舗装工事はインフラ維持に欠かせない分野であるため、発注者によるサポートやインセンティブの提供が不可欠であるという認識が共有されました。この会議を通じて、今後の舗装工事の品質向上と施工体制の維持に向けた協力体制がさらに強化されることを期待します。
沼津土木事務所
沼津土木事務所との技術懇談会は、まとめたアンケート結果について、書面により回答を戴くこととなりました。
【質問事項】
①包括管理業務委託の今後の方針
②L型止水テープの設置位置について
③舗装工事における創意工夫と地域貢献事例の紹介
④CCUS活用工事実績の加点状況
【要望事項】
⑤設計時における施工区間の橋の耐荷重調査の実施
⑥地下埋設物の事故防止マニュアルの周知
⑦地下埋設物管理者への工事計画の早期周知
⑧少面積施工時の品質管理頻度の低減
⑨大型ダンプ不足による施工工期への柔軟な対応
⑩既存舗装へのL型止水テープ使用歴の設計書記載
下田土木事務所

下田土木事務所との技術懇談会は、対面にて2024年7月25日に実施しました。土木事務所6名、協会側6名の出席で、舗装工事に関する下記の議題について懇談しました。
①継続発注となる工事の設計内容に前回工事における変更要因を反映させる要望について
②特記仕様書等の更新日の告知(HP記載)について
③業務委託において緊急依頼による応急対応業務が生じた場合の自家警備の可否について
④急速施工が求められる舗装修繕工事における舗装版取壊しへの切削機施工の設計計上要望について
⑤センタージョイントの止水テープ貼付け施工をタックコート塗布工によりで代替する試験施工の実施要望について
⑥経験の浅い職員が作成した設計書のチェックについて
⑦舗装業務委託の入札方法について
⑧合材プラントの維持が可能となる長期間安定的な舗装工事の発注要望について
静岡県交通基盤部との技術懇談会

静岡県交通基盤部との技術懇談会を12月23日、静岡市内で開き、・設計について・工事評定について・ICTについての項目で質疑を交わし、最後に静岡県内舗装の長寿命化の考え方や工事評定に関する要望、施工体制の維持方法などについてフリーディスカッションを実施しました。
最初に中村会長が挨拶し、「この意見交換の場が発注者様に意見を届けられる機会であり大変貴重な時間ととらえています。2024年働き方問題や人手不足、資材の高騰に伴う設計と実際の乖離等多くの問題があり、このような発注者との技術懇談会の重要性がより一層高まっている。この懇談会を通じてよりよい舗装技術の向上と、県民に安心安全な道路の提供をしていきたいです。」と述べました。
県からは森西技術調査課長、土屋工事検査課長、西原道路保全課長ら7名が出席し、協会からは正副会長と支部長ら12名が出席しました。
議題内容5項目は以下の通りです。
①L型止水テープの施工について
L型止水テープの貼付けの際に舗装天端からはみ出ないように、事前に受発注間で協議し、高さ4センチのL型止水テープを使用して頂きたい。道路センター部においても、タックコートによる乳剤塗布では、止水効果が期待できないと考えられるため、試験施工は見送らせていただきます。
②L型止水テープ施工箇所の舗装修繕時の産業廃棄物 処理方法について
産業廃棄物について、聞き取り段階であるが受け取る処分場もあると聞いています。形状も粉々になれば問題ないが、ひも状になってしまう場合は取り除き産廃で対応できると聞いています。仮に産廃となった場合は、必要な費用について協議で対応します。
L型止水テープを施工した施工実績はデーターベース化していくので将来の設計書作成時にはL型止水テープを施工しているか否かの確認は問題なく反映できると考えてます。
③舗装補修工事の施工方法の選定について
基本的には経済性を考慮した設計とすべきであるが、現場の状況(即日解放が必要、地元要望により夜間施工等)によって協議により対応するのが最善であると考えます。舗装版取壊しについて、参考例を記載してありそれを見て判断しています。チェックリスト作成については今のところ考えていません。
④工事成績評定に関する要望ついて
工事内容を周知するため回覧等の広報紙配布や、現場見学会等を開催して地元の理解や協力を得る予定などがあれば、予め実施内容と方法を施工計画書に記載して、監督員側に伝えていただき、実施した状況を「創意工夫・社会性に関する実施状況(説明資料)」(「静岡県建設工事成績評定要領の運用について」別紙‐4)に記載して完成図書として提出してください。に地元対応等は監督員へアピールし、検査監へ周知することも必要でり、現場見学・周知方法等の工夫をもっとアプローチして頂きたい。
創意工夫については、地元密着で施工している以上加点が有る、無いに関わらず、工夫した提案をして頂きたいとの思いがあります。点数ありきの提案は極力やめて頂きたいと思います。現場状況により点数になる、ならないがあるため、一概に明示できない。
⑤ICT施工の積算について
ICT活用工事(舗装工(修繕工))については、国土交通省の積算要領に準拠し、県の基準を策定しており、今年度の改定でICT建設機械経費加算額の数量を一部見直しました。
県では、引き続き国の動向を注視し、対応について検討してまいります。
フリーディスカッション
〇静岡県内舗装の長寿命化の考え方について
・2025年2月7日(金)に第3回委員会を開催し、年度内に「静岡県舗装中長期管理計画」を改定する予定です。
【舗装の考え方】
・N4交通以上は、これまでどおり予防保全型管理とします。
・N3交通以下は、事後保全型管理へ移行します。
○工事評定に関する要望
発注方法については、現場状況など様々な事情により、短い施工延長での発注を余儀なくされる場合もあるので、その点は御理解頂きたいと思います。そのうえで、今回の御意見は、出来形のばらつきを判定する測点が確保できないような施工延長の短い工事は評定点が低く、表彰制度でも不公平感がある、という御指摘と理解しています。
○アスファルト施工体制の維持について
今年度については、交付金の内示が少なく、県内の舗装関係業者の方々にはご迷惑をおかけしています。県においては、現在の舗装中長期管理計画において、計画策定当時の路面性状を維持するには、年間40億円の予算が必要となっており、その予算を確保するよう努めているところです。
静岡県交通基盤部出席者
- 静岡県 交通基盤部 道路局 道路保全課 課長
- 西原 宏昌様
- 静岡県 交通基盤部 道路局 道路保全課 維持舗装班 班長
- 戸井口 芳輝様
- 静岡県 交通基盤部 道路局 道路保全課 維持舗装班 主査
- 長谷川 学様
- 静岡県 交通基盤部 建設経済局 技術調査課 課長
- 森西 洋之様
- 静岡県 交通基盤部 建設経済局 技術調査課 技術調査班 班長
- 牧野 忠広様
- 静岡県 交通基盤部 建設経済局 工事検査課 課長
- 土屋 守廣様
- 静岡県 交通基盤部 建設経済局 工事検査課 技監
- 藤本 拓也様